十勝でも雪が積もり、例年より一足早く冬景色となりました。今後路面状況によっては通常より往診をお待たせしてしまうことがあるかもしれませんがご了承いただけますと幸いです。冬も元気に頑張りたいと思います！
今回は先日弊社で行われた視察についてご報告いたします。
12月某日、弊社で取り扱っている和牛受精卵を生産されている有限会社知多大動物病院様へ視察に伺いました。当日は病院付属の牧場と診療所へお邪魔し、「採卵・検卵作業」「牧場及びドナー牛」「診療所内」それぞれを視察させていただきました。
病院付属農場で行われた採卵・検卵はこちらからの質問に都度答えていただきながらもスムーズかつ高い回収率で、技術及びドナー牛のレベルの高さを感じました。採卵スタッフの洗練された技術とコンビネーションを目の当たりにし、感銘を受けると共に獣医師としてとてもワクワクしました。弊社が目指す受精卵生産体系を具体的にイメージすることができました。
私は本州の牧場に伺うことが初めてで、壁のない牛舎、日除け、密に設置されたファン、水圧十分なウォーターカップ等の暑熱対策や稲わらをはじめとした北海道とは異なる飼料、国内外への様々な流通経路についてなど新しい情報を多く得られました。また、実際にドナー牛を見た事で受精卵そのものだけでなく血統、採卵時期、採卵牧場による成績差にも興味が湧き、今後の移植業務から更なる学びを得られそうなきっかけとなりました。
視察の後はドナー牛の生産者である株式会社Tomow様と谷崎牧場様を交えての食事会を開催いただき、現地の生産者様と直接お話する貴重な時間を過ごすことができました。
今回の研修では、本州の畜産現場を直接知ることができ、弊社の移植業務が多くの方の努力と技術によって成り立っていること、個人としても会社としてもこれからできることがまだ沢山あることを改めて実感しました。新しいことを知る楽しさとそこへ飛び込む行動力を忘れず学び続け、弊社をご利用いただいている畜産関係者の皆様に還元できるよう努めていきたいと強く思えた刺激ある視察となりました。
末筆ではございますが、視察にご対応いただいた（有）知多大動物病院の斉藤様・澤田様、貴重なお時間をいただいた（株）Tomowの平山様、谷崎牧場の谷崎様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
執筆：後藤
追記
最終日は伊勢神宮へ参拝しました。北海道の自然を凌駕する荘厳な境内で今後の健康と発展を祈願してまいりました。これからの時期、牛にも人にも厳しい寒さになりますね。皆様お体に気を付けて年末年始をお過ごしください！
